うつ病でやる気がなくなる理由について

うつ病でやる気がなくなる理由について

このエントリーをはてなブックマークに追加

まず、根本としてうつ病は精神的なものではありません。知らない人、なったことがない人からみると「甘えている」「気合で何とかなる」と考える人もいます。通常の感情処理である、悲観的、元気がないという発現に、外見的に似ているので(通常の場合は正しい人間のコントロール機能の1つです)、そう思う人もいます。

しかし、うつ病は「心」の病気ではなく「脳」の病気です。いくら気合でやる気を出そうとしても、物理的に脳が機能しないのですから無理です。体が不自由な方に、その不自由な部分を気合で動かせ、などとは言えないのと同じです。ではどうして、やる気が出なくなるでしょうか。

やる気がなくなるメカニズム


人の行動を司る脳には、神経伝達物質というものが流れていて、それが正常に作用することで、肉体的精神的平衡が保たれ、随意的にコントロールすることができます。

一時的な感情の落ち込みや身体の疲れは、逆に回復するための必要な人間の機能なのです。うつ病になると、脳内の神経伝達物質のうち、「セロトニン」というものが減ります。

セロトニンは、心身の安定や衝動のコントロールなどを担うもので、その不足により、直接的にそれらが影響を受けるほか、ほかの神経伝達物質(ノルアドレナリン、アドレナリン、ドーパミンなど)とのバランスが崩れ、そららの物質が担う機能もおかしくなります。

セロトニンとアドレナリンなど


アドレナリンという言葉は比較的メジャーで聞いたことがある人もいるのではないでしょうか。元気な人が「アドレナリンが漲ってきたー!」などというシーンを思い浮かべる人もいるかと思います。アドレナリンやノルアドレナリンなどは人間のやる気、意欲を担っている脳の神経回路です。

脳を働かせ、物事に対して意欲的になるエネルギーを与えるものなのですが、うつ病によって、セロトニンが不足すると、脳内でバランスが崩れ、アドレナリンなどが過剰に分泌されたり、不足してしまったりします。

正しく分泌されてこそのやる気であり、それがおかしくなってしまうと、やる気が出なくなってしまうわけです。結局のところ、根本であるセロトニンの働きを元に戻し、正常な量まで高めないと、そのアンバランスは続いてしまうということになります。

これらは、実は有名は説ですが、まだ仮説の段階です。それだけうつ病の解明は未知の領域だといえるでしょう。


スポンサーリンク

このエントリーをはてなブックマークに追加