うつ病で人と話したくなくなる理由について

うつ病で人と話したくなくなる理由について

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うつ病の人の特徴として、口数が乏しくなり、以前と比べて会話が減ってしまうということがあります。人と話したくなくなってしまうのです。ここではその理由について考えていきます。結論から言うと、うつ病によって、物理的機能的に、人間の言語能力が奪われるのではありません。さまざまな症状から、会話することへのハードルが高くなってしまうのです。

自己への低評価と表現への後ろめたさ


うつ病の症状である抑うつ感には、自分への嫌悪感や不安感、「自分はダメな人間なんだ」という評価などマイナス要素を増幅させます。周囲と比べてうつ病になってしまったダメな自分、という思いから、自分を積極的にアピールするという能動的な気持ちに離れず、「そのままにしておいてくれ」という消極的な態度になってしまいます。

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物事を前向きにとらえる姿勢が失われてしまうのですから、当然口数も少なくなり、会話も減ります。周囲からは、話ができなくなったと思われてしまい、余計人と話したくなくなります。悪循環のループが生まれるわけです。

思考能力の低下と会話


また、うつ病の症状として、あまり物事が考えられなくなってしまう、というものがあります。考えることすらエネルギーを使うため、億劫になってしまうのです。何も考えずに、ひたすら寝ていたい。うつ病が重い状態ではこのような思考に陥ります。従って、「考える」からさらに進んだ「話す」という行為そのものが、とても負担になってしまい、結局、負担を減らすために話したくなくなってしまうのです。

無理に話さないことが大切


この状態では、無理やり周囲の人が話しかけて会話をさせることは必要ありませんし、症状を悪化させてしまいます。そのまま、落ち着いて話をしないでもいられる環境を作ってあげることが回復への近道です。脳梗塞などの後遺症や、認知症などの場合と比較して、会話能力が失われるわけではありません。話そうと思えば話せるのですが、それが負担で苦痛になってしまうのです。さまざまなうつ病の症状が相互的に作用して、口数が減ってしまうことを理解しましょう。


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